专利摘要:

公开号:WO1990003588A1
申请号:PCT/JP1989/000950
申请日:1989-09-19
公开日:1990-04-05
发明作者:Kaneo Hirabayashi
申请人:Yugen Kaisha Bunka Denki;Kabushiki Kaisha Kambayashi Seisakusho;
IPC主号:G02B26-00
专利说明:
[0001] 明 柳
[0002] 発 明 の 名 称
[0003] 光学装置 技 術 分 野
[0004] 本発明は光学装置に閬し、 さ らに詳し く は対物レンズの前方 に二個の反射器を具備する光学装置に関する。 背 景 技 術
[0005] 光学装置として代表的な天体望遠鏡と しては、 従来、 鏡筒先 端部の対物レンズと接眼部とがー直線上に設けられている望遠 鏡が汎用されている。
[0006] このような望遠鏡を用いて天体観測を行う際には、 先ず鏡筒 を地球自転軸と平行に設置し、 次いで望遠鏡に設けられている 赤道儀を用いて目標とする星の赤緯、 赤経に鏡筒を向ける こ と を要する。
[0007] この際に、 地球自転軸と平行に鏡筒を設置したときの接眼部 の位置と目標とする星を浦らえたときの接眼部の位置とが異る ため、 車椅子に乗った身障者等にとっては極めて不便である。 また、 接眼部にカメ ラを取り付けて写真撮影を行う場合、 長 時間の露出を要する こ とがある。
[0008] この場合には、 地球自転軸に平行な軸を中心にして望遠鏡全 体を恒星時で回転させる必要があり、 回転開始時と回転終了時 とでも接眼部の位置が異る。
[0009] これに対して、 接眼部の位置が常に一定位置とする こ とがで きるク ーデ式望遠鏡を第 1 1 図に示す。
[0010] 第 1 1図に示す望遠鏡は、 鏡筒 1 2 の中途を直角に折り曲げ ると共に、 折り曲げて形成される角部に反射鏡 3 8、 3 8を設 けたものである。
[0011] かかる鏡筒 1 2 の先端に入射する入射光は、 対物レンズ (図 示せず) を通過し反射鏡 3 8、 3 8によって反射され、 接眼部 2 6に至る。
[0012] この望遠鏡によれば、 鏡筒 1 2 ' の中心軸 X - Xを地球自転 軸と平行に保ちつつ対物レンズを目標とする星に向けることが できる。
[0013] さらに、 地球自転軸と平行にある中心軸 X— Xを中心にして 鏡筒 1 ' を恒星時で回転することによって、 目標とする恒星 を追尾することができる。
[0014] このように、 鏡筒 1 2 ' の中心軸 X— Xは常に地球自転軸と 平行に保たれているため、 接眼部 2 6の位置は常に一定の位置 を保つことができる。
[0015] しかし、 第 1 1図に示す望遠鏡は、 対物レンズと接眼部 2 6 との間で光を反射させるため光路が長くなり、 大口径短焦点の 視野の明るい望遠鏡には不適である。 このため、 暗い恒星や星 雲等の観測には不適当である。
[0016] また、 第 1 2図に示す反射式望遠鏡においては、 反射鏡 4 1、 4 2で反射されて集光される光が反射鏡 4 3で反射されて、 接 眼部 4 7の前方の F点で結像する。 このような反射式望遠鏡は、 観測中に歯車 4 5によって Z - Z軸を中心にして鏡筒を回転さ せて緯度を変更しつつ歯車 4 4によって Y - Y軸を中心にして 鏡筒を回転させて経度を同時に変更することができる。
[0017] しかし、 かかる反射式望遠鏡においても、 接眼部 4 7 は Y - Y軸を中心にして面転し、 その位置が変動する。
[0018] さらに、 望遠鏡を格納する観測室を必要とし、 観測室の天井 部には、 開閉自在な窓を設置する こ とを要する。
[0019] このため、 望遠鏡の設置費用が極めて高額となる という欠点 もある。
[0020] 本発明者は、 先に、 特願昭 6 2 - 1 8 6 5 6号明細書にお いて、 従来の望遠鏡が有している欠点を解消し、 対物レンズと 接眼部との間の光路を短く する こ とができ、 かつ接眼部を一定 の位置に保ちつつ恒星を追尾できる望遠鏡を提案した。
[0021] この望遠鏡は、 第 1 3図に示すよう に、 鏡筒 1 2 の先端に反 射鏡 3 0が取り付けられており、 鏡筒 1 2 は鏡筒回転装置 1 3 によって回転可能のものである。
[0022] かかる望遠鏡において、 反射鏡 3 0 はフア イ ンダ 2 0 の方向 からの入射光を鏡筒 1 2 の先端に設けられている対物レンズ
[0023] (図示せず) の光軸に対して平行の方向に射出するよう に取り 付けられている。
[0024] このため、 鏡筒 1 2 を地球自転軸と平行に設置した後、 ファ ィ ンダ 2 0 を目標とする恒星に向けるこ とによって接眼部 2 6 の位置を動かすこ とな く 視野に捕らえる こ とができ、 かつ対物 レンズと接眼部 2 6 との間を短く する こ とができるため、 大口 径短焦点の視野の明るい望遠鏡を提供する こ とができる。
[0025] また、 鏡筒 1 2を地球自転軸と平行に保ちつつ恒星時で回転 させる こ とによって、 目標の星を追尾する こ と もできる。
[0026] ただ、 第 1 3図に示す望遠鏡においては、 一枚の反射鏡 3 0 を用いて観測するため、 観測可能の範囲が限定される。 したが つて、 反射鏡 3 0 によって観測不可能の範囲を観測せんとする 場合には、 反射鏡 3 0 にさ らに補助反射鏡を取り付ける こ とを 必要とする。
[0027] この補助反射鏡は固定式であるため、 補助反射鏡を取り付け た状態では、 反射鏡 3 0が単独で取り付けられているときに観 測できる範囲を観測することができない。
[0028] このため、 観測する星を変更する都度、 補助反射鏡の着脱操 作を伴う ことがある。
[0029] さらに、 捕助反射鏡を取り付けた場合、 捕助反射鏡の向きと フア イ ンダ 2 0の向きとは一致せず、 フアイ ンダ 2 0 の向き (反射鏡 3 0の向き) から捕助反射鏡の向きを換箕しつつ目標 とする星を捕らえることを要する。
[0030] そこで、 本発明の目的は、 接眼部の位置を一定の位置に保ち つつ任意の方向に存る対象物を容易に観測することができ、 し かも対物レ ンズと接眼部との光路を可及的に短く し、 視野の明 るい光学装置を提供することにある。 発 明 の 開 示
[0031] 本発明.者は、 前記目的を達成する光学装置としては、 対物レ ンズの前方に取り付けられている二枚の反射鏡が各々回転可能 に設けられるものが有効ではないかと考えて検討した結果、 本 発明に到達した。
[0032] すなわち、 本発明は、 回転可能に設けられている鏡筒の先端 近傍に位置する対物レンズよ り も前方に、 入射光を前記対物レ ンズの光軸に対して直角方向に射出する第 1反射器と、 第 1反 射器の射出光を対物レンズの光軸と平行方向に射出する第 2反 射器とが近接して設けられており、 該第 1反射器が、 第 1反射 器と第 2反射器との間に位置しかつ第 1反射器からの射出光に 対して直交する平面上に、 回転可能に設けられていると共に、 第 2反射器が対物レ ンズの光軸を中心として単独で回転可能に 設けられていることを特徴とする光学装置にある。 かかる本発明において、 第 1 反射器と第 2反射器、 およびノ または第 2反射器と鏡筒先端との接合が各反射器または鏡筒先 端に固着されている リ ング状フラ ンジの接合によってなされて いる と共に、 接合する一対のリ ング状フラ ンジの一方が接合面 に磁石が設けられており、 かつ他方のリ ング状フラ ンジが前記 磁石によって吸引接合する磁性体であるこ とが、 第 1反射器と 第 2反射器、 および または第 2反射器と鏡筒先端との間の距 離を可及的に短く し、 第 1 反射器および/または第 2反射器を 単独で回転可能に取り付ける こ とができる。
[0033] さ らに、 前記め接合面に磁石が設けられている リ ング状フ ラ ンジと磁性体から成る リ ング状フラ ンジとの間に、 ベア リ ング が挿入されている こ とが、 第 1 反射器およびノまたは第 2反射 器を容易に手動で回転する こ とができる。
[0034] また、 鏡筒先端に、 第 1反射器と第 2反射器との組み合わせ が複数対取り付けられている こ とが、 位置を異にする複数の対 象体の像を同一野視中に併存させる こ とができ、 両者を同時に 観察する こ とが可能となる。
[0035] このよう な第 1 射器と第 2反射器とが鏡筒の先端に設けら れる光学装置としては、 鏡筒が地球自転軸と平行に設置されか つ恒星時で回転する極軸望遠鏡に適用するこ とが好適である。 かかる構成を有する本発明においては、 対物レンズの前方の 鏡筒先端に、 入射光の入射方向に対して直角方向に入射光を射 出する、 少な く とも二台の反射器が互いに近接して光軸上に設 けられているため、 対物レンズと接眼部との間の光路を可及的 に短く する こ とができ、 視野の明るい大口径短焦点の望遠鏡等 の光学装置を提供する こ とができる。
[0036] さ らに、 二台の反射器は個々 に回転可能であるため、 鏡筒の 位置を動かさずに目標とする対象体の方向に反射器を容易に向 けることができ、 接眼部の位置を一定とし鏡筒の光軸の方向と は異なる方向の対象体を観測することができる。 このため、 車 椅子に乗った身障者にとつても身体の位置を移動させることな く天体観測、 動物の生態観察等を容易に行う ことができる。 図 面 の 簡 単 な 説 明
[0037] 第 1図は本発明の実施態様の一例である、 天体観測用望遠鏡 の部分断面側面図、 第 2図は第 1図に示す望遠鏡の鏡筒先端に 取り付けられている、 第 1反射器と第 2反射器との断面図、 第
[0038] 3図は第 1反射器と第 2反射器とを連結するリ ング状フラ ンジ 部の構造を説明する説明図、 第 4図は第 3図に示すリ ング状フ ランジ部の改良品の構造を説明する説明図、 第 5 〜 6図は第 1 図に示す望遠鏡の使用態様を示す斜視図、 第 7図は第 1図に示 す望遠鏡の他の使用態様を示す部分断面側面図、 第 8図は第 7 図に示す使用態様の際に使用する治具の断面図および斜視図、 第 9図は本発明の他の実施態様を示す部分断面側面図、 第 1 0 図は第 9図に示す望遠鏡に使用される反射鏡 2 3 の正面図、 第
[0039] 1 1 〜 1 3図は従来の望遠鏡の側面図または断面図を各々示す < 発 明 を 実 施 す る た ^ の 最 良 の 形 態
[0040] 本発明を図面を用いてさらに詳細に説明する。
[0041] 第 1図に示す天体観測用望遠鏡において、 脚 1 5上に設けら れている支持部 1 4によって鏡筒駆動部 1 3が支持されている , 支持部 1 4は微調整ネジ 1 1を緩めることによって、 脚 1 5上 を回転可能することができる。
[0042] また、 鏡筒駆動部 1 3 は支持部 1 4に設けられている微調整 ネジ 2 5 によって、 鏡筒駆動部 1 3 の仰角を調整する こ とがで る。
[0043] かかる鏡筒駆動部 1 3 には、 望遠鏡本体である鏡筒 1 2が挿 入されており、 鏡筒駆動部 1 3 によって鏡筒 1 2 が回転する。 鏡筒 1 2 の端部の一方には対物レンズ 2 9が設けられており、 他方の端部には接眼部 2 6が設けられている。
[0044] このよう な鏡筒 1 2 の対物レンズ 2 9 よ り も前方の鏡筒 1 2 の先端には、 第 1反射器 1 9 および第 2反射器 1 8 とが設けら れており、 第 1 反射器 1 9 の外側面には第 1 反射器 1 9 の光拿由 と平行にフア イ ンダ 2 0が取り付けらている。
[0045] 第 1 反射器 1 9 は、 第 2図に示すよう に、 第 2反射器 1 8 に リ ング状フラ ンジ部 1 7 を介し近接して連結されており、 第 2 反射器 1 8 も リ ング状フラ ンジ部 1 6 を介して鏡筒 2 の先端に 連結されている。
[0046] かかる第 1 反射器 1 9 および第 2反射器 1 8 には、 反射鏡 2 4、 2 3 が取り付けられている。
[0047] 反射鏡 2 4 は、 第 1 反射器 1 9 の開口部 2 1 から入射する入 射先を対物レンズ 2 9 の光軸に対して直角方向に反射するよう に、 第 1 反射器 1 9 に取り付けられている。
[0048] また、 反射鏡 2 3 は、 第 1反射器 1 9 の反射器 2 4によって 射出される射出光 (反射鏡 2 3 にとつては入射光) を対物レン ズ 2 9 の光軸と平行の方向に射出するよう に、 第 2反射器 1 8 に取り付けられている。
[0049] なお、 反射鏡 2 3 は、 第 2反射器 1 8 のキャ ップ 2 7 を取り 外して小?. L 2 7 ' を通して観察する場合には、 反射鏡 2 3 が矢 印 A方向に回動する。
[0050] かかる第 2反射器 1 8 は、 鏡筒 1 2 の先端に リ ング状フラ ン ジ部 1 6を介して単独で回転可能に取り付けられている。 リ ン グ状フ ラ ンジ部 1 6 はパルスモータ等によって駆動されるゥ ォ ームギアで回転され、 回転角度は回転角度検出器によって検出 される。
[0051] 第 1反射器 1 9 と第 2反射器 1 8 との間のリ ング状フラ ンジ 部 1 7 は、 その長さ (厚さ) を可及的に短く (薄く) すること が好ましい。 第 1反射器 1 9が、 第 1図に示すように、 鏡筒 1 2 の回転軸 (光軸) に対して直角方向に突出しているため、 リ ン グ状フ ラ ンジ部 1 7 の厚さを厚くすると、 第 1反射器 1 9 の回 転モーメ ン トが大き く なるためである。
[0052] かかるリ ング状フラ ンジ部 1 7 として、 従来のリ ング状フラ ンジ部、 すなわち一対のベアリ ングがフ ラ ンジ部の長さ方向に 配設される リ ング状フ ラ ンジを採用していたのでは、 リ ング状 フ ラ ンジ部 1 7の厚さを薄くすることが極めて囷難である。
[0053] こ のため、 本実施例においては、 第 3図に示す構造のリ ング 状フラ ンジ部 1 7を採用する。
[0054] 第 3図 ( a ) はリ ング状フランジ部 1 Ίを構成する部品断面 図、 第 3図 ( b ) はリ ング状フ ラ ンジ部 1 7 の断面図、 および 第 3図 ( C ) はリ ング状フラ ンジ部 1 7をリ ング状フランジ 3 1 側から見た平面図を各々示す。
[0055] 第 1反射器 1 9または第 2反射器 1 8に、 接合面 (以下、 フ ラ ンジ面と称することがある) に永久磁石が点設されているリ ング状フラ ンジ 3 3、 3 1がビス等によってビス穴 3 6を介し て固着され、 さらにリ ング状フランジ 3 3、 3 1 との間に、 磁 性体である リ ング状フラ ンジ 3 2が揷入接合されている。
[0056] なお、 前記リ ング状フラ ンジ 3 3、 3 1 は軽量化等のために 非磁性体であるアルミ 、 プラスチ ッ ク、 炭素等を利用して形成 されている。
[0057] 磁性体である鉄製のリ ング状フ ラ ンジ 3 2 (以下、 磁性体フ ラ ンジ 3 2 と称する こ とがある〉 は、 側面にウ ォームギア 3 5 の歯と嚙合する歯がきさざまれており、 ウ ォームギア 3 5 によ つて回転可能に設けられている。
[0058] かかる磁性体フラ ンジ 3 2 と リ ング状フラ ンジ 3 3、 3 1 と の接触面は、 共に精密に仕上げられており、 磁性体フラ ンジ 3 2 がガタ ツキな く 回転する こ とができる。
[0059] こ のため、 第 1 反射器 1 9 の側に固着されている リ ング状フ ラ ンジ 3 3 は磁性体フラ ンジ 3 2 の回転と共に回転する こ と力く できる。
[0060] このよう な第 3図に示すリ ング状フラ ンジ部 1 7 によれば、 ウ ォ ームギア 3 5 をパルスモータ等で躯動させる こ とによって 容易に第 1 反射器 1 9 を回転させるこ とができ、 さ らに第 1 反 射器 1 9 を所定の位置まで回転せしめてモータ の駆動を停止す る こ とによって、 所定の位置でネジ等を用いる こ とな く 静止状 態を保持する こ とができる。
[0061] ただ、 第 1 反射器 1 9 を手動で回転せんとする とき、 第 3図 のリ ング状フ ラ ンジ部 1 7 を使用している場合、 やや力を必要 とするため、 第 4図に示すリ ング状フ ラ ンジ部 1 Ί ' を用いる こ とによって容易に手動で第 1 反射器 1 9を回転させる こ とが できる。
[0062] 第 4図 ( a ) 、 ( b ) は、 リ ング状フ ラ ンジ部 1 Ί ' の断面 図であり、 フ ラ ンジ面に永久磁石 3 4が点設されている リ ング 状フ ラ ンジ 7 と前記永久磁石 3 4によって吸引接合される磁 性体である鉄製のリ ング状フラ ンジ 7 1 との間に、 ベア リ ング が挿入されているものである。 ベアリ ングとしては、 第 4図 ( a ) に示す無潤滑摺動部材 7 0、 または第 4図 ( b ) に示す 'ころ' を用いることができる。
[0063] かかるベアリ ングは、 第 4図 ( c ) のリ ング状フランジ 7 4 の平面図に示すように、 フラ ンジ面に環状に設けられている溝 中に一部が挿入され、 他方のリ ング状フラ ンジ Ί 2に設けられ ている溝中に残りの部分が挿入されている。
[0064] なお、 無潤滑摺動部材 7 0 としては、 例えば焼結金属中に油 を舍浸させたもの等を使用することができる。
[0065] このようなリ ング状フラ ンジ部 1 7 ' によれば、 第 1反射器 1 9の回転を手動で容易に行う ことができる。
[0066] もちろん、 第 1反射器 1 9 に固着するリ ング状フラ ンジの側 面に歯をきざみ、 パルスモータ等の駆動モータに連結されてい るウォームギアによって回転させることもできる。
[0067] 本実施例においては、 第 2反射器 1 8 と鏡筒 1 2の先端との 接合方式.も、 第 1反射器 1 9 と第 2反射器 1 8 との接合方式と 同様の方式 (第 3図に示す接合方式) を採用している。
[0068] また、 本実施例の望遠鏡では、 第 1反射器 1 9および第 2反 射器 1 8を各々単独でパルスモータによって任意の角度に回転 せしめることができ、 第 1反射器 1 9および第 2反射器 1 8の 回転角度も回転角度検出器によって検出され表示器に表示する ことができる。
[0069] さらに、 所定の数値をパルスモータに与えることによって、 第 1反射器 1 9および第 2反射器 1 8を各々所定の角度に回転 せしめる こともできる。
[0070] なお、 本実施例の望遠鏡の第 1反射器 1 9には、 第 5図に示 すように、 ファイ ンダ 2 0の他に取り付け台 2 2に星野写真撮 影装置等を取り付けることがあり、 重量バランスが崩れる場合 がある。 このよう な場合には、 第 2反射器 1 8 にバラ ンス錘 2 8 を取り付ける こ とが好ま しい。
[0071] このような本実施例の望遠鏡を用いて、 北半球の中緯度地方 において目標とする星を観測する手順を説明する。
[0072] まず、 観測地点で脚 1 5 を固定した後、 第 2反射器 1 8 のキ ヤ ップ 2 7 を取り外し、 さ らに反射鏡 2 3 を矢印 A (第 2図) の方向に回動して小孔 2 7 ' から対物レンズ 2 9 の光軸に平行 に光が入射できるよう にする。
[0073] かかる小孔 2 7 ' を北極星に向け、 接眼部 2 6 の視野の中央 に北極星が捕えられるよう に微調整ネジ 1 1 、 2 5 を用いて鏡 筒 1 2 の仰角等を調整する。
[0074] 接眼部 2 6 の視野の中央に北極星を捕捉したとき、 鏡筒 1 2 の光軸は地球自転軸と平行に設置できたこ とになる。
[0075] 次いで、 キャ ップ 2 7 および反射鏡 2 3 を元の状態に戻した 後、 位置 (赤経、 赤緯) が判明している恒星を第 1 反射器 1 9 および第 2反射器 1 8 を回転させてフア イ ンダ 2 0 の視野の中 央に捕捉する。
[0076] このとき第 1 の反射器 1 9 および第 2反射器 1 8 の回転角度 を回転角検出装置から読み取り、 ファ イ ンダ 2 0 の視野の中央 に捕捉された恒星の赤経、 赤緯に修正する こ とによつて調整が 完了する。
[0077] 調整が完了した望遠鏡を用いて目標とする星を観測する場合 には、 目標とする星の赤経、 赤緯が判明しているならば、 第 1 反射器 1 9 および第 2反射器 1 8 の各パルスモータを制御する 制御装置に目標とする星の赤緯、 赤経を打ち込むこ とによって 第 1 反射器 1 9 および第 2反射器 1 8 が所定の位置まで回転し、 目標とする星を容易に捕捉する こ とができる。 他方、 任意に第 1反射器 1 9および第 2反射器 1 8を回転せ しめ、 ファ イ ンダ 2 0の視野の中央に捕捉される星の赤緯、 赤 経は、 各反射器に設けられている回転角度検出器によって直ち に知ることができる。
[0078] このよう に目標とする星を捕捉するために第 1反射器 1 9お. よび第 2反射器 1 8を回転しても、 第 5図に示すごと く、 鏡筒 1 2 は地球自転軸に常に平行に保たれている。
[0079] このため、 接眼部 2 6 の位置も常に一定の位置に保たれてい な
[0080] また、 鏡筒駆動部 1 3を駆動せしめて鏡筒 1 2を恒星時で回 転せしめることによって、 鏡筒 1 2の先端に取り付けられてい る第 1反射器 1 9および第 2反射器 1 8、 および接眼部 2 6力く 恒星時で回転することができる。
[0081] したがって、 接眼部 2 6の視野に捕らえられている恒星を長 時簡観測ができるため、 接眼部 2 6に写真機を取り付けて長時 間の露出時間を要する星雲等の撮影を行う ことが可能となる。
[0082] ところで、 一般的に、 天体観測は夜間が長くかつ空気の澄ん でいる冬季が適しているが、 厳寒でも観測室 (観測ドーム) 内 を暖房することができない。
[0083] 従来の望遠鏡においては、 目標とする星の探查あるいは追尾 のために、 望遠鏡の先端.を上下、 左右に動かすことを要するた め、 観測ドームの ドームを広く解放する必要があり、 室内を充 分に暖房できないためである。 例え、 室内を充分に暖房できた としても、 開放口の空気にゆれが生じて良質な観測ができなく なるおそれがあるためでもある。
[0084] この点、 本実施例の望遠鏡においては第 6図 ( a ) に示すよ うに、 テン ト等の屋根から第 1反射器 1 9および第 2反射器 1 8 の部分を突出せしめる こ とによって、 鏡筒 1 2 を上下、 左右に 動かすこ とな く 、 目標とする星の探査および追尾する こ とがで きる。 さ らに、 テン ト等の屋根に大きな開放口を設ける こ とを 必要とせず、 開放口を密閉する ことができ、 しかも室内環境の 影響を前記反射器に及ぼすことがない。
[0085] このため、 観測者は暖房されている室内で観測する こ とがで き、 その際に接眼部 2 6が一定の位置に在るため、 第 6図 ( b ) に示す椅子に掛けて観測をする こ とができる。
[0086] なお、 暖房がない状態あるいは暖房が不充分である場合には 第 6図 ( c ) に示す防寒服を着用して観測する こ とによつても 防寒することができる。
[0087] 次に、 汎用されている既存の望遠鏡を用いて前述した実施例 の望遠鏡と同等の効果を奏する こ とができる望遠鏡を第 7図に 示す。
[0088] 第 7図に示す望遠鏡は、 鏡筒駆動部 1 3 に挿入されて恒星時 回転可能の鏡筒 1 2 の先端に、 フ ァ イ ンダ 2 0付の第 1 反射器 1 9 および第 2反射器 1 8 が取り付けられている ものである。 鏡筒 1 2 内には、 対物レンズが設けられておらず、 対物レン ズおよび接眼部が設けられている、 汎用されている望遠鏡 4 0 が挿入されている。
[0089] なお、 鏡筒 1 2 に挿入されている望遠鏡 4 0 は、 鏡筒 1 2 と 共に回転可能する。
[0090] かかる第 7図に示す望遠鏡において、 鏡筒 1 2 に挿入する望 遠鏡 4 0 の光轴と鏡筒 1 2 の光軸とを一致させる ことを要する。
[0091] このため、 第 8図に示すよう な治具を鏡筒 1 2 の少な く とも 一箇所 (好ま し く は二箇所) に設けるこ とが、 望遠鏡 4 0 の光 軸と鏡筒 1 2 の光軸とを容易に一致させる こ とができる。 第 8図の治具は、 レバー 5 2によって鏡筒 1 2の内壁面に摺 動しつつ回動可能のリ ング状板状体 7 5に一端が固定され、 他 端が鏡筒 1 2 の外壁面に固定されている ピン 5 1が複数本設け られているものである。
[0092] かかるビン 5 1 の延長線が鏡筒 1 2 と交わる点を M、 Nとす ると、 ビン 5 1 の M N間の長さは鏡筒 1 2に設けられているピ ンの間では、 互いに等しく なる。
[0093] 以上、 述べてきた望遠鏡は、 位置 (赤緯、 赤柽) が離れてい る二個の恒星を同一視野で観測することができず、 一の恒星の 観測が完了した後、 他方の恒星の方向に第 1反射器 1 9 の開口 部を向けるように第 1反射器および第 2反射器の位.置を再調整 することを要する。
[0094] この点、 第 9図に示す望遠鏡によれば、 位置 (赤緯、 赤経) が離れている二個の恒星を同時に観測することができる。
[0095] かかる望遠鏡は、 一対の反射器 1 8、 1 9の他に第 2反射器 1 8 の先端にさらに一対の反射器 6 2 、 7 8を取り付けたもの である。 ·
[0096] この望遠鏡の第 2反射器 1 8の反射鏡 2 3 は、 第 1 0図に示 すごと く、 一部に切欠部 7 7を有するものである。
[0097] このような望遠鏡において、 第 1反射器 1 9 の開口部から入 射する入射光は、 第 1反射器 1 9の反射鏡 2 4で反射して対物 レンズ 2 9の光鲑に対して直角方向に射出され、 さらに第 2反 射器 1 8 の反射鏡 2 3 の突出部 7 6で反射されて対物レンズ 2 9 の光軸に平行な方向に射出される。
[0098] 一方、 第 2反射器 1 8の先端に取り付けられている一対の反 射鏡 6 2、 7 8 においては、 第 1反射器 6 2の開口部から入射 する入射光は、 第 1反射鏡 5 4で反射して対物レンズ 2 9の光 軸に対して直角方向に反射され、 さ らに第 2反射器 7 8 の反射 鏡 5 3 によって対物レンズ 2 9 の光軸と平行方向に射出される。 第 2反射器 1 8 の反射鏡 2 3 の突出都 7 6 によって反射され た射出光と、 第 2反射器 7 8 の反射鏡 5 3 によって反射された 反射鏡 2 3 の切欠部 7 7 を通過する反射光とが接眼部 2 6 に至 る。
[0099] このため、 同一視野中に同時に方向を異にする二個の恒星を 捕らえる こ とができる。
[0100] したがって、 星雲の大きさ、 星の色、 さ らにはスぺク トル等 の比較を同時に行う こ とが可能となる。
[0101] なお、 第 1 0図に示す反射鏡 2 3 を用いる こ とな く 、 平板状 の反射鏡を使用する場合には、 反射鏡 2 3 を第 2図に示す矢印 Aの方向に回動して倒したり、 または元の状態に戻したりする こ とによって、 第 1 反射器 1 9 の開口部方向の星と第 1 反射器 6 2 の開口部方向の星とを交互に観測する こ とができ る。 産 業 上 の 利 用 可 能 性
[0102] 以上、 述べてきた本発明の光学装置は天体望遠鏡の他に、 動 物の生態等の観測に用いる地上望遠鏡、 カメ ラのフア イ ンダに 取り付けるアダプタ等に用いる ことができる。
[0103] である。
权利要求:
Claims
請 求 の 範 囲
. 回転可能に設けられている鏡筒の先端近傍に位置する対物 レンズより も前方に、 入射光を前記対物レンズの光軸に対し て直角方向に射出する第 1反射器と第 1反射器の射出光を対 物レンズの光軸と平行方向に射出する第 2反射器とが近接し て設けられており、 該第 1反射器が、 第 1反射器と第 2反射 器との間に位置しかつ第 1反射器からの射出光に対して直交 する平面上に、 回転可能に設けられていると共に、 第 2反射 器が対物レ ンズの光軸を中心として単独で回転可能に設けら れていることを特徴とする光学'装置。
. 第 1反射器と第 2反射器、 およびノまたは第 2反射器と鏡 筒先端との接合が各反射器または鏡筒先端に固着されている リ ング状フランジの接合によってなされていると共に、 接合 する一対のリ ング状フラ ンジの一方が接合面に磁石が設けら れてお.り、 かつ他方のリ ング状フランジが前記磁石によつて 吸引接合する磁性体である請求項第 1項記載の光学装置。 . 接合面に磁石が設けられている リ ング状フ ラ ンジと磁性体 から成る リ ング状フ ラ ンジとの間に、 ベアリ ングが揷入され
'ている請求項第 2項記載の光学装置。
. 鏡筒先端に、 第 1反射器と第 2反射器との組み合せが複数 対取り付けられている請求項第 1 〜 3項いずれか 1項記載の 光学装置。
. 鏡筒が地球自転軸と平行に設置されかつ恒星時で回転する 極軸望遠鏡である請求項第 1 〜 4項いずれか 1項記載の光学
类似技术:
公开号 | 公开日 | 专利标题
Oke et al.1995|The Keck low-resolution imaging spectrometer
DE4342636B4|2005-06-09|Antriebsvorrichtung für eine Kamera
US4091814A|1978-05-30|Laser optical apparatus for operation under a microscope
US5892617A|1999-04-06|Multi-function day/night observation, ranging, and sighting device and method of its operation
EP0206256B1|1991-08-28|Exposure control for pseudo telephoto camera
JP4108749B2|2008-06-25|昼夜照準装置
US4448498A|1984-05-15|Operation microscope
US6333826B1|2001-12-25|Omniramic optical system having central coverage means which is associated with a camera, projector, or similar article
US4993818A|1991-02-19|Continuous zoom all-reflective optical system
US6449103B1|2002-09-10|Solid catadioptric omnidirectional optical system having central coverage means which is associated with a camera, projector, medical instrument, or similar article
JP2899500B2|1999-06-02|顕微鏡
US4302087A|1981-11-24|Microscope attachment camera
EP0206070B1|1992-08-26|Pseudo format camera with zoom finder
US7597489B2|2009-10-06|Apparatus and method for providing pointing capability for a fixed camera
US7055253B2|2006-06-06|Surveying instrument
US20080297885A1|2008-12-04|Dual band night vision device
US8514489B2|2013-08-20|System for a polar position of a telescope
US4901146A|1990-02-13|Imaging assembly and mounting for surveillance viewing under remote control
DE60123078T2|2007-09-13|Bildveränderungseinrichtung für eine bilderzeugungsvorrichtung
US3972056A|1976-07-27|Varifocal lens assembly
US3913116A|1975-10-14|Camera with adjustable viewfinder
US7518792B2|2009-04-14|Method of determining orientation of a telescope
USRE34989E|1995-07-04|Imaging assembly and mounting for surveillance viewing under remote control
JP2880131B2|1999-04-05|ステレオカメラ
US20050206773A1|2005-09-22|Optical tracking system using variable focal length lens
同族专利:
公开号 | 公开日
AU4212189A|1990-04-18|
EP0418390A4|1992-01-08|
JP2795441B2|1998-09-10|
JPH02103007A|1990-04-16|
US5039215A|1991-08-13|
EP0418390A1|1991-03-27|
引用文献:
公开号 | 申请日 | 公开日 | 申请人 | 专利标题
法律状态:
1990-04-05| AK| Designated states|Kind code of ref document: A1 Designated state(s): AU KR US |
1990-04-05| AL| Designated countries for regional patents|Kind code of ref document: A1 Designated state(s): AT BE CH DE FR GB IT LU NL SE |
1990-05-03| WWE| Wipo information: entry into national phase|Ref document number: 1989910186 Country of ref document: EP |
1991-03-27| WWP| Wipo information: published in national office|Ref document number: 1989910186 Country of ref document: EP |
1992-09-04| WWW| Wipo information: withdrawn in national office|Ref document number: 1989910186 Country of ref document: EP |
优先权:
申请号 | 申请日 | 专利标题
[返回顶部]